Ⅰ. 政策分析・評価(学部講義)
<授業の概要>
都市・環境問題を解決するための具体的な代替案を考え、これらの中から妥当な案を各種資料やGISを用いて定量的に評価、選択し、その結果を他の人に理解してもらえるよう説明する能力を身に付ける。
<授業計画と内容>
第1回 ガイダンスとグループ分けのためのアンケート(個別作業)
第2回 班作業で扱うテーマを決めて、そのテーマに関して「モノマネする研究」を探し、それをベースに「対象地域・データ・分析方法・スケジュール」を提案(個別作業)。
第3回 班作業(班員の提案を持ち寄り、研究計画について話し合い、発表資料を作成)
第4回 研究計画の発表 PPT8枚
表紙(班名と班員)、課題・対象地域、参考にする論文、調査方法、分析方法、代替案、
期待される効果、スケジュール(役割分担)
注. 一グループ当たりの発表時間と質疑応答時間の長さはグループ数により決定する。
第5~8回 以下の段階を一定の水準になるまで繰り返す(グループワーク)
1.課題の発見、検討の進め方 2.現況の把握 3.代替案の作成
4.分析、評価 5.発表資料の作成
第9回 中間発表
第10~13回 中間発表の質疑を受けて、グループ作業を継続し、最終発表資料を作成
第14回 最終発表
Ⅱ. 交通計画(学部講義)
<授業の概要>
交通計画の基礎と各論について講義する。まず、交通現象の理解として、交通発生のメカニズムや交通サービス、問題と対策について理解するととに、交通現象の表現を人流や交通量の表現方法や調査方法を通し理解する。また、交通計画の策定について、基本的な考え方、道路、公共交通、交通施設といった分野別の計画の策定方法、また計画の評価方法ついて理解する。
<授業計画と内容>
第1回 ガイダンス、交通の発生
第2回 交通サービスの特徴
第3回 交通サービスの実際
第4回 交通が主な原因の交通問題と対策
第5回 交通現象のモデル化
第6回 4 段階推計モデルの考え方
第7回 4 段階推計モデルの計算例
第8回 自動車の流動現象のモデル化
第9回 交通調査
第10回 交通計画の考え方とその内容
第11回 道路の計画
第12回 公共交通の計画
第13回 交通施設の計画
第14回 交通施策評価の考え方
Ⅲ. データ解析基礎(学部講義)
<授業の概要>
確率・統計で学んだ基礎的知識をもとに,確率分布,母集団と標本の関係,区間推定,仮説検定および回帰回分析について理解し、分析に活用すること.
<授業計画と内容>
第1回 ガイダンス、記述統計
第2回 量的変数の要約(可視化)
第3回 量的変数の関連(散布図)
第4回 確率
第5回 確率変数
第6回 確率分布
第7回 複数の確率変数
第8回 中間到達度確認
第9回 母集団と標本・標本抽出
第10回 点推定・区間推定
第11回 仮説検定
第12回 カイ二乗検定・分散分析
第13回 回帰分析
第14回 重回帰分析:残差の解析
Ⅳ. 輸送システム(学部・大学院講義)
<授業の概要>
鉄道、バス、航空、船舶、トラック等の輸送システムの実際や課題に触れ、そのサービスがどのようなメカニズムで提供されているか理解する。
<授業計画と内容>
第1回 輸送システムの概要
第2回 旅客輸送システムの特徴と鉄道システム
第3回 鉄道ビジネス(日本の鉄道ビジネスの概況と海外鉄道)
第4回 トラックビジネス
第5回 宅配ビジネス
第6回 バスビジネスからみる官民の役割分担
第7回 バスビジネス(日本のバスビジネスの歴史とバス事業者)
第8回 航空ビジネス
第9回 タクシービジネス
第10回 シェアモビリティビジネス
第11回 海運・造船ビジネス
第12回 旅客・クルーズビジネス
第13回 港湾関連ビジネス
第14回 ⾒学会(輸送システムの現場)もしくは講義
Ⅴ. 離散選択モデル(学部・大学院講義)
<授業の概要>
交通行動を表現するための代表的モデルであるランダム効用理論に基づく非集計行動モデルについて、その考え方、分析及び適用方法を習得すること
<授業計画と内容>
第1回 ガイダンス 交通需要予測モデルの歴史的流れ
第2回 交通行動分析とその方法
第3回 交通行動に関する施策(Traffic Demand Management, Mobility Management)
第4回 非集計モデルの基本的な考え方
第5回 非集計モデルの計算及びモデルの評価方法
第6回 多項ロジットモデルモデル・ネスティッドロジットモデル
第7回 調査方法とデータ作成方法
第8回 非集計モデルによる予測方法
第9回 交通行動の捉え方とモデル化(モデルの種類と使用方法)
第10回 非集計モデルの実際の活用例
第11回 意識調査による非集計モデルの概要
第12回 SPモデルの設計方法と直交表の活用
第13回 テストデータにおける推計
第14回 推計したモデルの評価、討議
Ⅵ. 交通まちづくり論(大学院講義)
<授業の概要>
都市内及び近郊において人々のより良い生活やビジネスのために必要となるモビリティを充実させるための交通計画とは何か、その考え方や方法論について理解するとともに、近年多様化する計画課題への必要な論点について、知識の獲得と議論を通し、理解を深める。
<授業計画と内容>
テーマ1. 交通まちづくりの考え方
第1回 ガイダンス、総合交通体系と都市・地域交通戦略
第2回 東京都市圏における総合交通体系
第3回 地方都市圏における都市・地域交通戦略
第4回 都市圏交通計画に関するディスカッション
テーマ2. 交通まちづくりの実践
第5回 都市再度や行動へのアプローチ
第6回 自家用車利用や駐車規制の在り方の活用
第7回 公共交通や歩行者や自転車(アクティブモビリティ)の活用
第8回 新たな技術やモビリティの活用
第9回 テーマ別の交通まちづくり実践に関するディスカッション
テーマ3. 欧州における海外の交通まちづくりから学ぶ
第10回 都市モビリティ計画の概念・理念
第11回 欧州における都市モビリティ計画の実際
第12回 ICT等新技術の利活用とリビングラボ
第13回 農村地域におけるモビリティと地域振興
第14回 都市・農村のモビリティに関するディスカッション